• メンタルケア

不妊治療中におけるメンタルケアの重要性

今井さいこ先生

今井さいこ先生

はじめまして。心理カウンセラーの今井さいこと申します。

私は2013年より妊活をしている女性やご夫婦のメンタルケアを中心に活動をしてきました。
私自身も不妊治療経験者です。

「ベビmatch」をご利用中の皆さまと近い当事者の立場だった経験とメンタルケアの重要性を知る専門家としての立場から、不妊治療中のメンタルケアについてお伝えしていきますね。

たまに、難しいお話も出てくるかもしれませんが、気軽に参考にしていただける読み物として、今日からコラムを書いていきます。

辛いとき、悲しいとき、悩んだとき、ふと思い出して興味のあるコラムを読んでみてくださいね。

第1回目の今回は、不妊治療中にメンタルケアをすることの重要性についてお話します。

これを読んだら「さっそくメンタルケアを始めていこう!」という気持ちになりますよ(笑)

不妊とストレスの関係

不妊治療中の「ストレス」。こららの影響については、漠然と感じている方も多いのではないでしょうか。実際に医師から「ストレスはよくないからね」などの言葉を掛けられたことがある方もいるかもしれません。

2014年に発表されたアメリカ/オハイオ州立大学の免疫学者が率いる研究チームの研究結果によると、強いストレスを抱えている女性はそうでない女性に比べ29%妊娠の可能性が低く不妊の可能性が2倍以上高くなるのだそうです。

この研究結果は、妊活におけるメンタルケアの重要性を示した非常に重要なものだと私は考えています。

一方で、私がお会いする妊活中の女性に、妊活にストレスケアを取り入れているか聞くと、ほぼ100%「NO」の答えが返ってきます。皆さんの答えはいかがでしょうか?

「NO」だった方は、ストレスケアで防げる不妊があることを知っていただき、今日からさっそく取り入れていただきたいです。

ストレスケアって何をするの?

ストレスケアで一番初めにすることは、「ストレス要因」を明らかにすることです。

「不妊治療ってストレス!!」と多くの人が感じていますが、不妊治療のどこにストレスを感じているのかは人によって違うものです。

通院、待ち時間、夫婦間の気持ちのずれ、仕事との両立、薬の副作用・・・

ストレスの原因は1つではなく複数あり、人によってさまざまな要因が絡み合っているものです。それぞれの原因を明確にすることで、「ストレスへの解決策」を考えることができるようになりますので、まずは、ストレスの原因を明確にところから始めてみましょう。

その時、頭の中だけで終わらせるのではなく、書き出す(=文字に起こす)ことをやってみてくださいね。

書き出す作業は自分の心をなぞらえ、どのように感じているかを確認する作業です。そのため、書き出したものを見直すことで客観視できるようになります。

ストレスの原因はさらに分解する

ストレスの原因が明確になってきたら、1つ一つのストレスをさらに細かく分解してみましょう。

例えば、「通院」がストレスの場合、通院時間、満員電車、妊婦を見ること、治療に1人で向かっている状況、など。

それらを、

  1. 自分で解決できるもの
  2. すぐには解決できないけど時間が経てば解決できるもの
  3. 他人や環境が変わらないと解決できないもの

の3つに分けてみます。

そして、1については解決策を考え、その対策を書き出して何度も見返し、実行するところまでイメージしましょう。

2については、「いつ、どのような状態」になると解決できるのかを書き出します。

3については、いったん保留。他人と環境は変えられないので、視点を変える必要があります。今後のコラムで「どのように視点を変えるのか」ということについては触れていきますので、楽しみにしていてください。

ここまでできると、ただストレスを感じている受け身の状況から、自分でストレスケアができる能動的な状況にまで変わることができました。解決策を実行する中でストレス解消になりますし、「自分でできた」ということが自信にもつながります。

今、漠然としたストレスを抱えている方は、ぜひ試してみましょう。

参考文献:

辰巳賢一(2011)『最新不妊治療がよくわかる本』日本文芸社.

「human reproduction」http://m.humrep.oxfordjournals.org/」

(論文要旨

http://m.humrep.oxfordjournals.org/content/early/2014/03/06/humrep.deu032.abstract

 

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今井さいこ先生

今井さいこ先生

心理カウンセラー/認定心理士/睡眠指導者 高校生の時「環境が心へ与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、2009年より女性向けの個人カウンセリングを開始。自身の妊活経験から「妊活中も日々の生活を楽しく充実したものにしたい」と感じたことから、2013年より妊活女性・ご夫婦向け心理カウンセリングを開始。現在は、妊活~育児中の女性を対象に「メンタルケア×アクティブスリープ」による心と体、両面からのアプローチで悩みを解決するためのサポートを行っている。体外受精を経て2児の母でもある。